2020年3月1日日曜日

鯨統一郎『タイムメール』第4話「夢をあきらめて」

【ネタバレ】鯨統一郎『タイムメール』第4話「夢をあきらめて」検証


さて今回は第4話を見ていきます。

一人のミュージシャンの話になります。

以下、ネタバレ含みますので作品読了後にご確認ください。




【変更点】
「雑誌」 → 「文庫」となっています。補足説明がある場合は下に書いています。

①ミューズ → スカイミューズp.80
②ミューズとは、日本最大手のレコード会社だった。 → スカイミューズとは日本最大手のレーベルだった。レーベルとはCDの企画、制作、販売をするブランドや企業のことである。p.80
③文庫のみ加筆 → レーベルと契約をして~どちらも果たしていない。 p.81の13~15行目
④加筆 →二人は互いの路上ライブを~実績を重視する傾向が強まっていた。 p.83の9~13行目
⑤あの小室だって~ → 文庫では削除

⑥望は反論できなかった。 → 現実……。才能がないという現実。望は反論できなかった。p.88
⑦三十四歳であきらめても、人生をやり直すのに強いられる苦労にかわりはない。 → 削除
⑧明日の野球とサッカーの結果をこれから記す。 → 藤井聡太という少年の明日の対局の棋譜を記す。p.91
⑨加筆 → p.91の奥村望は将棋が好きで…の2行
⑩加筆 → 藤井聡太という名前は天才将棋少年としてマスコミに登場したこともあるので将棋好きの望は知っていた。

⑪明日のニュースを → 明日の対局をp.93
⑫今まで路上で歌っていた歌を、テープで改めて聞いてみる。 → 今まで路上で歌っていた歌を聴いてみる。p.97
⑬望は過去のテープを引き出しの奥から捜しだした。 → 望は過去の音源を探しだした。p.97
⑭使える歌と使えない歌に分け始めた。 → 出来がいいと思える歌とそうは思えない歌に分け始めた。p.97-98
⑮「望に内緒で、デモテープ、ミューズのオーディションに送っちゃった」 → 「内緒で望の曲、スカイミューズのオーディションに送っちゃった」p.99

【補足説明】
①レーベル名がスカイミューズに。
⑤小室哲哉について言及。
⑨文庫版で奥村望は将棋が好きという設定になった。

以上が第4話の変更点です。
デモテープじゃなくなったこと、将棋が好きという設定になったことが大きいですね。

ご覧いただきありがとうございました。

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