2020年3月12日木曜日

【感想・ネタバレ】鯨統一郎『恋と掃除と謎解きと ハウスワーク代行・亜美の日記』

【ネタバレ】鯨統一郎『恋と掃除と謎解きと ハウスワーク代行・亜美の日記』をより楽しむ読み方


鯨統一郎氏の『恋と掃除と謎解きと ハウスワーク代行・亜美の日記』をより楽しむ読み方をお届けします。

作品間で人物や地名などが色々とクロスオーバーしているので、読めば他の鯨統一郎作品も読みたくなると思います。

以下ネタバレありますので作品読了後にご確認ください。





①樋口亜美のクラスメイトの佐久川こころ、本作品では“さくがわ”ですが、『タイムメール』では“さくかわ”です。彼女はパラレルワールドで、泥沼の人生を送ります。

②第2話「悲しみよ こんにちは」の、竹脇カンナと梅本敬が入ったラーメン屋は『タイムメール』第7話の内野雄二朗のラーメン店の気がします。(老舗、というのが気になりますが)
(理由1)「チャーシューがおいしい」→『タイムメール』で内野は佐野ラーメンの有名店のチャーシューを批判していた。自分の店ではチャーシューにこだわりを持つと思うから。
(理由2)「カウンター席には若い男性客が一人だけ」→『タイムメール』に出てきた奥村望のような気がします。『タイムメール』第12話で奥村がラーメンを食べながら内野と話しているシーンがあったので。

③第3話「昼顔」に出てくる刑事二人は、恐らく過去の作品に出てきた大沢と佐田のコンビです。
(理由)過去作品を調べたところ、刑事のコンビで、年配の男性で背が低くデップリしている、若くて背が高く痩せ形の男性、に当てはまるのが大沢(デップリ)と佐田(若い)しかいなかったからです。彼らは色々な作品に出てきますね。


いかがでしたでしょうか。
これら以外にもまだいくつか気になり、色々あるかもしれませんので、あればこのブログに書いていこうかと思います。

ご覧いただきありがとうございました。


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