【ネタバレ】鯨統一郎『タイムメール』第9話 「たった一つのいいこと」
第9話「たった一つのいいこと」について見ていきます。
今回は派遣切りにあった男の話です。
なぜかある大学名が違います…
以下、ネタバレ含みますので作品読了後にご確認ください。
【変更点】
●「雑誌」 → 「文庫」となっています。補足説明がある場合は下に書いています。
①働き始めて三年が過ぎ、仕事にも慣れた。→ 働き始めて二年が過ぎ仕事にも慣れた。p.187
②貯金は貯まらないが → 貯金は増えないが p.187
③まずまず快適な生活が保障されている。 → まずまず快適な生活が保証されている。p.187
④中島は蝶野美羽のことなら何でも知っていた。 → 中島は蝶野美羽のことなら大抵のことは知っていた。p.188
⑤浅田真央、安藤美姫、鈴木明子…… → 羽生結弦、宇野昌磨、パトリック・チャン、ネイサン・チェン、ザギトワ、メドベージェワ…… p.194
⑥なんとか就職口を探したが、大卒の資格のない中島は、希望する職種にはつけなかった。 → なんとか就職口を探したが希望する職種にはつけなかった。p.195
⑦見れるわ → 見られるわ p.196
⑧幽子はそのケータイで中島の写真を撮った。 → 幽子はスマホで中島の写真を撮った。p.196
⑨自分の名前をローマ字で書いてアットマーク → 自分の名前を書いてアットマーク p.197
⑩大学に入学してから一年が過ぎた。 → 浪人して入った大学生活も一年が過ぎた。p.199
⑪星常大学 → 星城大学 p.204
⑫蝶野は立ち上がった。 → 蝶野は強引に話を進める。p.204
⑬一年の頃のやる気のない自分を → 二年の頃のやる気のない自分を p.205
【補足】
①中島のことで、⑩のように、浪人して大学に入ったから文庫では二年になっている。
②貯まらないと増えないとでは、物語に大きな違いが出ます。貯まらないけど貯金があるとも取れますし、貯金がある程度あるなら、三ヶ月程度でホームレスにはならないでしょうし。
③中島のこと。恐らく保障と保証では、“快適な生活”のニュアンスが異なるからでしょう。
⑤時代背景を現代に合わせたので。
⑧これ以前の文を見たが、“その”がどこにかかってるのかわかりにくい為に削除か。
⑪一番びっくりした差異です。雑誌掲載分の第1話では「星城大学」となっていましたんので…。このあともう一度“星常大学”が出てきます。鯨作品には幾度も出てくる大学なのに、なぜでしょうか…単なるミスなのでしょうか。
⑬やる気を無くしたのは、二年になってからでは…。作者のミスだったのか?
以上、結構多くなりましたが第9話の主な変更点です。
ご覧いただきありがとうございました。
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