2020年3月9日月曜日

鯨統一郎『タイムメール』第12話 虹をわたって 前編

【ネタバレ】鯨統一郎『タイムメール』第12話 虹をわたって 前編


いよいよ『タイムメール』最終話になります。
量が多いので前後編にわけて検証します。
※第1話から第11話までに出てきた変更点は割愛しています。

以下、ネタバレ含みますので作品読了後にご確認ください。





【変更点】
●「雑誌」 → 「文庫」となっています。補足説明がある場合は下に書いています。

①こうじ ゆうこ → しょうじゆうこ p.255
②機体が大きく落下したのだ。 → 機体が大きく落下したような衝撃があったのだ。p.257
③高度何万メートルという空中で → 高度一万メートルという空中で p.259
④そのことを完全に思い出した。 → そのことを思いだした。p.260
⑤青年の考えていることが判るのだ。 → 青年の考えていることも判るのだ。p.265

⑥デビュー曲の『虹のかけら』がスマッシュヒットして、二曲目の『タイムメール』も好調だ。 → デビュー曲の『虹のかけら』がスマッシュヒットして新曲も好調だ。p.265
⑦奥村はラーメンを掴む箸を一旦、箸置きに置いた。 → 内野の言葉を真剣に聞こうと奥村はラーメンを掴む箸を一旦、箸置きに置いた。 p.267
⑧森山知子が教祖の新興宗教団体が → 森山知子の新興宗教団体が p.267
⑨新幹線のホームから → 東京駅のホームから p.268
⑩新幹線の事故のことを → 東京駅の事故のことを p.268

⑪もしかしたら自分が、連ドラの主人公のように → もしかしたら自分が『24』の主人公のように p.270
⑫メールで → ラインやメールで p.270

【補足】
①まず小路裕子、主人公の名前の読み方が変更されてます。はじめから終わりまで“こうじ ゆうこ”でした。
③飛行機の高度はだいたい高度一万メートルあたりだからでしょうか。
④完全に思い出したのなら自分の名前も思い出すのでは、ということでしょう。
⑥曲名が削られてますね。第4話では“二曲目”の表記はなく“新曲”だけです。
⑧とらえ方によっては、教祖が代替わりしたふうにみえるからでしょうか。
⑨⑩第8話で“東京の駅”とは書かれていますが、新幹線とも東京駅とも書かれていません。

次回後編へ続きます。
ご覧いただきありがとうございました。

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