2020年3月5日木曜日

鯨統一郎『タイムメール』第8話 「乗ってはいけない」

【ネタバレ】鯨統一郎『タイムメール』第8話 「乗ってはいけない」


第8話、「乗ってはいけない」の変更点です。

今回は孫のために行動する祖母の話です。
補足説明も参照ください。
以下、ネタバレ含みますので作品読了後にご確認ください。




【変更点】
●「雑誌」 → 「文庫」となっています。補足説明がある場合は下に書いています。
①「平井ウメ」 → 「平井里津子」p.167
②「だけどあまりにバカバカしくて、時間の無駄のようにも思える。」 → 「だが時間の無駄のようにも思える。」p.170
③「典子が大きくなっても、母娘の関係はギクシャクとしたままで、夫と繰り返していたケンカを、今度は娘と繰り返すようになった。」 → 「典子が大きくなっても母娘の関係はギクシャクとしたままだった。」p.172
④「-おばあちゃん、こんにちは。-おばあちゃん、また来るね。」 →文庫では削除
⑤「アドレスは、自分の名前をローマ字で書いて、アットマーク」 → 「アドレスは自分の名前を書いてアットマーク」p.174

⑥「蒲団を取りこんだときに」 → 「蒲団を片付けたときに」p.177
⑦「五日後にはウメの誕生日だ。」→「四日後は里津子の誕生日だ。」p.180


【補足】
①ウメ、だと古風すぎるからかな、と推測しました。作品内が2018年だとしたら、83歳で昭和10年頃の生まれになりますし。
②過去へメールを送れると聞いた平井里津子の反応
④この文は、雑誌では文庫版p.173の“亮が伊東の家の庭先で遊ぶ姿。”の前にあります。
⑥押し入れに蒲団を入れることを「取りこんだ」とすると、何となくニュアンスが違う感じがするからか?など考えました。
⑦なぜ一日前倒しにしたんでしょうか。

以上、第8話の主な変更点です。
ご覧いただきありがとうございました。

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