【ネタバレあり】鯨統一郎『タイムメール』検証
『タイムメール』第1話後編を検証します。
第1話の主人公たちは、「星城大学」の学生なので、今後の作品にも出てくる人物もいます。個人的に星城大学がどのような規模の私立大学なのか知りたいですね。おおよその立地場所の記載はありましたが、学生数、学部数など…。「星城高校」もありますし。
以下ネタバレ含みますので作品読了後にご確認ください。
【変更点】
●「雑誌」 → 「文庫」となっています。補足説明がある場合は下に書いています。
①そして送りたい日時を入れる。たとえば2006.6.6とか」 → そして送りたい日付を入れる。たとえば2014.6.6とか」p.20
②次に文面を考える。 → 次は文面だ。p.21
③裕也は慎重に、昨日考えてきた文面を打ちこんでゆく。 → 裕也は昨日考えてきた文面を慎重に打ちこんでゆく。p.21
④今は二〇〇九年。 → 今は2018年。p.21
⑤裕也は二〇〇六年六月七日に行われた過去の野球とサッカーの試合結果を → 裕也は二〇一四年六月七日に行われた野球とサッカーの試合結果をp.21
⑥お前がこころに告白したくても、 → お前がこころちゃんに告白したくてもp.22
⑦(あのメールは、三年後の自分が送信したんだ。 → (あのメールは四年後の自分が送信したんだ。p.25
⑧里奈は前から裕也のことが好きだった。 → 文庫では削除
⑨勇気を出して告白した裕也にますます好感を持ったそうだ。 →勇気を出して告白した裕也に好感を持ったそうだ。 p.28
⑩好きな人が不甲斐ないところを見せたら、余計になじりたくなるものだから → 削除
⑪他の着信履歴の中に“無量小路幽子”という文字が見えた。 → “無量小路幽子”という文字が見えた。p.29
⑫「映画観ようか。いま連ドラの脇役で注目されてる奴が出るんだ」「おもしろそうね」 → 「映画観ようか。『ゲーム・オブ・スローンズ』のデナーリスが出るんだ」「いいわね」p.30
【補足説明】
② ③のように、昨日考えてきたのに、文面を考えるというのは齟齬があるためか。
⑥雑誌ではこの箇所のみ、こころ、と呼び捨てにしていた。
⑧雑誌では、文庫のp.28の7行目の“木沢里奈が同情して恋が芽ばえた。”のあとに入っていた。木沢里奈が裕也のことを以前から好きだった、という設定だった。
⑩雑誌では、文庫のp.28の10行目“わたしは裕也をなじっていたかも”のあとに入っていた。
⑪メールのやりとりなのに着信履歴、ではないためか。
●佐久川こころは、『ハウスワーク代行・亜美の日記』にも登場します。興味のある方は過去のブログをご確認ください。
次回は第2話をみていきます。
ご覧いただきありがとうございました。
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